2017.04.10
ニュース
4月6日、第94回中国労働保護用品交易会を参観してきました。
頭部~足先まで身体を防護する用品やその材料、安全生産するための測定器、安全生産設備などの展示会でした。
過去、上海・広州・青島などの外国人向け展示会(輸出商談会)には毎年参観に行っておりましたが、今回のような中国国内向け展示会は初めてでした。
中国国内向けと言っても、技術やデザインなども輸出される製品とは大きく異なりません。
むしろ同等レベルの安全基準の製品が数多く見受けられました。
今後、中国で開催される展示会はその辺りを意識して、今まで参観していなかった展示会が他にあるかどうかを調査研究したいと思います。
さて、今回の展示会で興味を持ったブースがありました。
自動で裁断及び縫製できる手袋の生産設備です。
この様な設備を初めて見ました。
この生産設備はまだまだ生産効率も悪く、LOSSも大きいと思われますが、発想としては非常に良いポイントを突いていると感じます。
その理由としては、現在、中国国内でも労働者不足問題が発生していて、特にミシンを使った仕事を選択する若者は減っており、その感覚と価値観は日本人の若者と全く同じです。
ですから、我々が長年生産依頼している協力工場もベテラン工員がいなくなると付加価値の高い手袋の製造に大きな支障をきたすことになります。
実際にその懸念があり、我々としても日本市場の今後の成長とニーズを見極めながら、モノつくり拠点を根本的に考えなければならない時点に来ていると感じます。
我々はお客様である小売業様と消費者様をつなぐ役割として、ニーズに沿ったモノつくりと流通を自社でどのように構築できるかが今後の課題だと思いました。