2016.11.29
ニュース
フィリピン共和国の基礎データのレクチャーを受けました。
・人口は1億98万人(推定値:2015年)・・・平均年齢24歳
・面積は30万㎡(日本の0.8倍)
・民族はマレー系95%、中国系1.5%、他
・首都はマニラ首都圏(人口1,279万人)
・言語はフィリピン語、英語(公用語)
・宗教はカトリック約80%m、その他キリスト教約10%、イスラム教約5%
・政体は立憲共和国
・元首はロドリゴ・ドゥテルテ大統領(2016年5月9日の大統領選で当選、1945年3月生まれ)
・議会制度は上・下二院制
想像よりもはるかに、将来確実に大きな成長を遂げる豊かなと国であることを学びました。
1. フィリピンの外貨収入の内訳で、世界と大きく異なる注目点は、
「在外フィリピン人の送金」と、「コールセンター、プログラム開発、経理処理など」のサービス業の合計で、約42%強の収入を得ていることに驚きました。
日本を含む外資に対しても、インセンティブを出して積極的に呼び込む努力を重ね、プリンターやファクシミリの製造が盛んに進められています。
2. 個人消費も旺盛と見られてきましたが、近年は投資(建築、インフラ)の寄与が増大しているとのこと。
中間層が育つにはもう少し時間がかかると言うことです。
3. 所感として、広大な敷地に巨大なリゾートホテルなどが複数建設されている様子と、町中にストリートチルドレンを大勢見かけるギャップは、貧富の差のますますの拡大と、それに伴う社会問題を解決るため、これからも高い数値の成長を続けるしか手段がないと理解しました。
また、我々小規模企業が将来を見据え、今の段階から取り組めるヒントがありますので、業種業態によって、第一歩をフィリピンへ踏み出すことが必要であると認識しました。
地元資本のカトーレックさんは、海外でエレクトロニクス部門の工場を9拠点持たれています。
フィリピン工場は2拠点目として、1996年にスタートしました。
同郷の者として、地元企業がこのようにたくましく、大きな成長を続けていることを知り、大変励みになり心強く感じました。
カトーレックフィリピン工場は、約30年蓄積されたエレクトロニクス部品製造の生産管理体制、そして企画から販売までトータルに構築されたノウハウを持っていることが大きな強みだと思いました。
また800名いる従業員の人材育成と教育にも力を入れて、スキルアップトレーニングとメンタルアップトレーニングの両建てで、会社を信頼し、安心して仕事をしてもらえる環境作りを徹底して行っています。
私はここに来て知った言葉として、「Outing」いわゆる福利厚生ですが、イベントを通じて従業員とその家族も一緒になって楽しめ、その家族からも会社を理解してもらう努力を重ねていることに感銘を受けました。
カトーレックフィリピン工場さんがある「ラグナテクノパーク」には全体の約60%、214社の日系企業が進出しています。
自動車、電機・電子、バッテリーなどのトップメーカーが勢ぞろいしています。
大手企業は様々な手段で海外進出も可能ですが、中小企業が将来を見据えた投資には、経営者の柔軟な発想と揺るぎのない戦略が基礎になければ達成できないと思いました。
我々小規模企業にできることには限りがありますが、知恵を絞り、ニッチな市場開拓と挑戦がこれからの時代には必須であると認識しました。
今、自分には何が出来るだろうか?と自問している次第です。